ただいまのピンポン

自転車通勤の日のなおとJは、カツカツカツカツと靴の裏の音を響かせながら玄関に近づいてくるのですぐわかる。
長男のベルは2回。次男のベルは1回。
玄関のドアを開ける時は、悲しい顔していないかな、困った顔していないかなと、少しドキドキする。
下を向いているから「何かあったのかしら。どう聞こうかしら。」とドアを開けた一瞬のうちに心配すると、歩いてくるのが暑くてただへたばっているだけだったり。
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秋の実
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9月も半ばとなり、学校に慣れてきた次男は一人で歩いていきたがるようになった。
次「きょうも一緒に行くの?」
み「いいじゃないのぉ、まだ少し心配なのよ。」
こんな会話を毎日繰り返す。
昨日は長男が「ま、いいじゃない。友達に笑われるんじゃなかったら(一緒に行っても。)」とアドバイスしていた。
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最初の一週間は、信号のある交差点まで一緒に行き、その場でずっと見送っていると、学校に着くまで何度も振り返って大きく両手で手を振ってくれた。
こちらが振りかえさないとずっと止まっているので、豆粒くらいにしか見えない次男に、こちらも両手で大きく手を振った。
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秋の実
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段々と振り返る回数も減り、今では一回。