血圧の高い女

先日のチェックアップで血圧が高かったので、週に何度かドラッグストアで血圧を測って、一ヶ月後にお医者さんに報告することとなった。
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Longsへ行く。処方箋薬を待つ辺りには、大抵血圧計が置いてあって、無料で使用できる。
行ってみると、チャイニーズのおばあさんが、血圧計に腕を入れてジッとしている。買うつもりだった掃除機の袋を取ってきて戻ってきても、同じように腕を入れてジッと動かない。機械の数字も0のまま。
さりげなく後ろに近づいてのぞき込むと、しばらく動かないでいた後に、そっと振り向くおばあさん。血圧計のベルトは肘の辺り。
モニターを見ると"failed"と出ているので、「ここにfailedって出てますよ。たぶん腕をもっと奥まで入れないと計れないんだと思います。いいですか、スイッチ押しますね。」とスイッチを押すと、機械は動き出し、上が130台、下が80台と出た。
メモをしようと、おばあさんがバッグの中を探しているうちに、無情にも数字は消えて0に。
途方にくれるおばあさん。
「たしか80いくつでしたよ。」と言っても、正確に知りたいらしい。
先にやるように促されたので、私が測る。
なんと155/92。
私よりもおばあさんの方がびっくりする。
「ええ、私、血圧高くって、お医者さんに報告しないといけないんです。」と説明しておばあさんと交代。
もう一度、腕を奥まで入れるように話をしてスイッチを押したら、私の数字に動揺したのか、今度はおばあさんの上が158!
さらに動揺するおばあさん。
「うわ、上がっちゃいましたね。」と言いながら、もう一度おばあさんを測定。
今度は上が144。
おばあさんのびっくりは続く。
ここでおばあさんがもう一度私に計るように促すので、私が測る。
142/94。
おばあさんのびっくり度アップ。
そしてまたおばあさんは自分で血圧を測りだした。
「腕を奥まで入れてくださいね。じゃあ、私、行きますね。」と声をかけてその場を後に。
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実はこの間、おばあさんはほとんど言葉を発せず。たしか機械のスタートスイッチを指して「これは何?」と聞いただけだったような。
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翌日、Rite Aidへ。
一度目が122/94, 二度目が112/82。
まぁ、これなら良いだろうか。
またしばらく測り続けなければ。