最終日

二晩めは、いやだった。
もう一晩あると思うと、いやだった。

なんとなく長男がいない状況に慣れてきても、ふとした瞬間にいないことを忘れて、次の瞬間に「キャンプなんだぁ。」と気づくのが、一番さみしい。

トシ君が夜の10時に、爪が剥がれて痛くて泣いて電話してきた話を聞く。長男はちゃんとトシ君に優しい言葉をかけたんだろうか。或いは、眠り込んでたんだろうか。

あ、そういえば、上着、持たせなかった。寒かったかも知れない。

あのレインポンチョ、丈が短めだったから、何にも気にしないで座って、ジーンズが濡れたんじゃないだろうか。

ちゃんと勉強しただろうか。

何はともあれ、あと数時間で帰ってくる。
大量の洗濯物を持って。