記憶

長男の日本語補習校で個人懇談があった。
「家族の優しさ」についての作文で、「お母さんは、お父さんの自転車が心配で、本当はやめて欲しいのだけど、お父さんは自転車が大好きだから、お母さんはお父さんを思って、やめて欲しいとは言わない。」という内容を書いた話を、先生がしてくださった。
長男もそんな心のひだを読み取れるようになったんだと感動し、帰ってからなおとJに話した。
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しかし、どうも心にひっかかる、何か。
半日考えていて思いだした。
「”家族の優しさ”についての作文が宿題だけど、何を書けばいいのかわからない。」と言った長男に、わたしが具体例を話したの。
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日曜日
な@まだ感動中「作文にパパの自転車のこと、書いたんだって?お母さんは心配だけど、お父さんのために”やめて”と言わないって。」
み「あ、あのね、それ、よく考えてみたら、思いつかないって言うから、わたしが内容教えたの。。。」
長「うん、たしかそうだよ。ママが教えてくれたんだ。」
な@がっかり「なんだよ、それ。。。」
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月曜日
朝、明るくなるのが遅くなってきた上に、霧で殆ど周りが見えない中、なおとJは自転車で会社に。
「やめて」と言わずに、また「大丈夫?気を付けてね」と送り出した。