おやすみなさいのほん

あのね、ママに言いたいことがあるんだけど、僕、ママが死んじゃったらいやだな。あとパパも。死んだらどうなっちゃうのかな。

と風邪ひき始めで少しポーッとしているRが言う。
「おやすみなさいのほん」を読んであげて、最後のページを見せた。

ほら、こうやって神様が守ってくれているから、何にも心配することないのよ。

そうか、死んでも神様のそばで生きてるんだ。僕、神様のそばでママに会いたいな。

そうだね、だけどそれはずーっと先のことだよ。

安心したのか、Rはあっと言う間に眠った。
私はといえば、なんだか心配になってその晩はRの隣で寝た。