ジゼル

こすもすさんにお誘いいただいて、バレエを見に行った。
「この時期、家族と離れて遠く(と言ってもバークレー)に行くのはいやだぁ。」と、行く当人の私がごねたので、N,Y,R3人はUCバークレー内の博物館を見学して回ることになった。

小学校の頃、児童館でバレエを習った。
発表会の時には、母が衣装を2種類縫ってくれた。
先生がフランスから買ってきてくれたトウシューズはとても素敵だったが幅が狭く、子どもの頃から外反母趾だった私は、結局国産品に代えてもらった。
お稽古の後に、松ヤニをとるために床の雑巾がけをしたが、松ヤニで雑巾が滑らないので突っかかって頭に瘤を作った私の話は、運動神経の悪い私を象徴する話として母がよく語る。

初めのうちはそんなことを考えながら見ていたが、あまりの素晴らしさに見終わった後は呂律が回らないほど感動していた。
主役のジゼルも儚げだし、ミルタもうっとりするほど素敵。
そして何しろアレブレヒトのジャンプ(というのだったかしら?)が素晴らしい。
帰りの車の中では、YとRにバレエを習わないかとひとしきり勧めてしまったほどだ。