子供はどうやって英語を覚えるんだろうか

昔から疑問だった。
自分の子供が身につけていく課程を見ていても、未だに謎だ。
何故謎に思うかというと、自分の英会話が努力不足のためとは言え、退化してるようにさえ思えるからだ。
Nは会社で、子供達は学校で、英会話だけでなく知識も伸ばしている。
私は今年こそはと思いながらも、一月ももう後半だ。
町のESLに通いたいが、子供がいると時間が合わない。
じれていてもしょうがないから、手持ちの英語の本(数だけはある。)を読んでみたりしているが、こんなので実践には何もならない。
いつかは私にも進歩する機会が得られるだろうが、今の私はズブズブと毎日過ごしてるんだなぁ。
あぁ。

いや、こんなことを書きたかったのではなかった。
今日、幼稚園のクラスヘルプに行くと、新しい子がいた。
PeterというKoreanのその少年は、「Koreanしか話せない」と先生が教えてくれた。
先生は英語で根気よく指示を出し続けている。もちろんジェスチャー付き。
PeterはすべてKoreanで話す。東洋系で安心したのか、私に向かって特に沢山。「ごめんね。Peter。私、韓国語はまるでわからないの。」と英語で言ってみてももちろん通じない。なんだか気の毒になって、自分が韓国語が話せないことを悔いてみたりまでする、私。
「カーペットに座って。」と言っても、別なことを話し続けるPeter。私はちょうどKoreanのJosephと一緒にいたので通訳してもらおうかと思い立ち、「ねぇ、Joseph、韓国語喋れる?」と聞いたら、「喋れない。」と言う。えー、だっていつもお母さんと韓国語話してるじゃないー、と思ったが、JosephにはJosephの事情があるのだろう。Josephも根気よく英語で「カーペットに座るんだよ。」と教え続ける。

が、Peterは困っている様子はない。ひたすら韓国語を話し続けるのだ。
たぶんまだ、世の中に色々な種類の言語があることにも気がついていないのだろう。自分の言っていることを相手が理解できていないことにも気がついていないらしい。

でもきっとPeterも、幼稚園が終わる6月には英語の理解がとてもよく進んでるんだろうなぁ。
毎日3時間、幼稚園に通う。充実した時間だなぁ。

もう一つ、幼稚園の話題。
Mahgarita(あら綴りがよくわからない。イタリア系の名前なんで、と言い訳。)はしょっちゅうお腹が痛くなる。本当に痛いのではなく、いや痛いのかもしれないが、気持ちで痛くなるらしい。
先生も、オフィスの人も心得ていて、とりあえずオフィスで休ませて(ほんの数分)クラスに戻す。
今日はオフィスから戻っても「お腹が痛い」と言ってごねている。Uとuを練習するプリントがなかなか進まない。一人残ってしまったので、そばにいった。
M「お腹が痛いの」
私「まあ、そうなの。あと5つだからU書いてね。」
M「I miss my mommy」
うーん、なんと答えよう。
私「わかってるわ。I miss my mommy, too.」
M沈黙。納得したのかしら?
M「だってあなたはRのお母さんでしょ。」
私「そうよ。でも私にもお母さんがいるのよ。」
今日はそれ以降お腹が痛いと言わなかった。
幼稚園児との会話は楽しい。