半襟

 

 

針

 

周囲の着物ブームに乗る。

といってもどんどん着付けが上手になっていく人々の中で、「半襟縫い付けるのが面倒で〜」とか言って、まだ練習もしていない。

キルトを縫う人が半襟を縫い付けるのを面倒がるのは、と笑われる。

たしかに変...

変だけど面倒だ。

 

今は、大ウソツキという商品があって、「肌着と襦袢兼用で、半襟も付いていて、衿芯はプラスチックの板を入れる」いうことを聞き、母に電話でレクチャーしたりする。(=暗に送ってもらうようねだる)

 

とりあえず重い腰を上げてタトウ紙を開いたら、なんと持っている襦袢全部に半襟が縫いついていた。

さすが。いつの日か着物を着てみようかなと思う私が半襟を付ける段階で面倒がるということを、渡米した十数年前から母は見抜いていたらしい。

 

針のストックの中に、「もめんえりしめ」という針を見つけた。
30円って、いつのかしら。