子供の頃

毎年、夏休みに辻堂の祖父母の家に泊まりがけで遊びに行った。
帰る日、バス停まで見送りに来てくれた祖父母にバスの中から手を振るとき、悲しくて涙が出てたまらなかった。
全然泣かない母を見て、なんで悲しくないんだろうと不思議でたまらなかった。

成田空港で、お見送りのなをとJ父母&私の母に手を振りながら、長男はしくしく泣いていた。
次男は「バイバ〜イ」と明るく手を振っていて、それを見た長男は「どうして悲しくないの!?」と怒っていた。

帰ってきてからもう4日目。
昨夜も次男は、夜中に泣きながら2回起きてきた。自分がなんで泣いているのか、わからないらしい。私の横で少し話をして、私の手を握り、自分の顔にすりつけて眠る。

悲しみの乗り越え方は人それぞれ。
次男が泣いていることを、長男は知らない。