ガラスのうさぎ

Rが12時過ぎにうちに帰ってこないと、私の一人の時間がとても長い。
せっせと家を片づけ、作りかけのTea cozyを仕上げたら、なんだかポッカリと時間が空いてしまった。
図書館から借りた本でも読もうかと思ったら、Yに読ませようと思って借りた「ガラスのうさぎ」があった。
読みふけって、一人でボロボロ泣いてしまった。
疎開先で、親がこっそりお手玉に縫い込んでおいてくれた豆を暗闇でほおばる子供の話を読めば、その子にYをあてはめて、切なくなるし。
疎開先に行きたくないという子供を諭す親には自分の親を当てはめ、どんなに辛い気持ちだったのだろうと思う。
特攻隊になって外地に行く兄。
東京大空襲で行方しれずになってしまった母と妹。
目の前で撃たれて死んでしまった父。

あぁ、今の自分は幸せなんだ。
自分のそばに戦争の無い時代に生まれたことは、とてもラッキーなことなんだ。
ボロボロ泣いて、今の自分を少し反省した。

戦争の話は、子供にしてあげなくてはいけない。
自分の親から聞いた又聞きの話でも、こういう物語でも。
みんながどんなに辛い思いをしていたのか、知らなければ、わからない。
平和の大切さ。